夫に病気で先立たれ、軽井沢の隣町である花折町で孤独に暮らしている幸村鏡子。文学者・原島富士雄の記念館の管理人をしているが、来客は多くはなく、静かな毎日を送っている。 ある日、買い物中にパニック症状を起こした鏡子は、友人の康代から花折クリニッ..